聞シ召シ玉ヘ

二.从怨

怨みては果てぬ憎しみ
血に濡れる両の眼に
映り消ゆ 凄惨なるは

従える怨の宴

从せよ怨に
腕血に染め
从せよ怨に
身も心も
从せよ怨に
心染め上げ
从せよ怨に
身を捧げよ

いくどなく仇なせど
この想い晴れる事もなく
果てもなく当て所もなく
彷徨う身体血に染め
怨みては果てぬこの憎しみ
邪視たたう血濡れの眼に
映りては消えてゆく
狂気と惨劇

从せよ、その怨に
从せよ、その怨に

 

いくどなく仇なせど
この想い晴れる事もなく
果てもなく当て所もなく
彷徨う身体血に染め
怨みては果てぬこの憎しみ
邪視たたう血濡れの眼に
映りては消えてゆく
狂気と惨劇

从せよ、その怨に
从せよ、その怨に

三.闇深キモノ

死者に鞭打つ悪虐非道
刻み込まれし闇深きもの

情け容赦なく 咎の山崩す

手に持つ金棒 振り回し蹴散らす
死してなお小石積む小人達
許されぬ罪に 鉄槌を下す
幾度もなく咎を数える子供

 

闇深きものの

親を残す無念が鬼となり
苛虐繰り返し久遠の時を経て罪を濯ぐ

 

咎人は許されず 久遠に罪を濯ぐ
闇深きもの 業深きもの 罪深きもの
久遠の時と共にその罪を濯ぐ

 

久遠の時の底 闇深きもの

.  我、此処ニ在リ

荘厳なる光耀煌めき
生存への開闢閃き
ただ此処にあることを赦さば
芳しき涅槃の馨香


軽重の違いなく
悔恨の末に泣く
過ぎ去れば苦しくも
その涙すら枯れ果てる


枝葉折れ雨降れど
その土は肥えてゆき
ただ此処にあることを赦さば
美しき涅槃の情景


去行きし者たちに
大輪後光さしこめば
頭垂れ、ただ一丸に
願わくば幸せに

鳴り響く鐘の音

我、此処に在り
我、此処に在り
我、此処に在り
我、此処に在り


芳しき涅槃の馨香
美しき涅槃の情景


鳴り響く鐘の音
 

我、此処に在り

  

.  コトリバコ

下法に堕ちし者
血に狂いし事
渇望の果て 死霊の糧
惨憺たるや 邪なるや
その呪 その言 その印の型

孕めよ 鬼の子
宿せよ 呪詛の子

ごろりごろりと人の首
ひたりひたりと血の雫
こつりこつりと指を食む
孕め産めやよ呪詛の花

腹を裂きて胎喰らい
産まれ墜つ
咲き乱る 厄災のコトリバコ

是空

怨讐に苛まれし刻
回春は訪れじと思へど
時はうつろいゆけば
戻ることなきものと悟らん
されば今来の有情
無常にて 流されて行けば
是の愚かしきことよ
今生の憐れ也

惨執虚寂(ざんしゅうきょじゃく)
諦念静禮(たいねんじょうらい)
封情 業徳 是空
虚空 有常無常
もちて 現世のごとし


惨執虚寂
諦念静禮
封情 業徳 是空
虚空 有常無常
空蝉の憐れ也

されど、受け入れ難きは
悔恨のこの傷痕
苦渋 疾苦 辛酸
舐めては治り難く
生まれ落ち人として
生きる道にあっては
いかに愚かしくとも
避け難き この苦しみかな

惨執虚寂
諦念静禮
封情 業徳 是空
虚空 有常無常
もちて 現世のごとし


惨執虚寂
諦念静禮
封情 業徳 是空
虚空 有常無常
空蝉の憐れ也

惨執虚寂
諦念静禮


惨執虚寂
諦念静禮

七.  聞シ召シ給ヘ

蒼天に轟く回天
落日の怨讐虚しく
常闇に消えゆく枯凋は
その顔に陰をたたえる
虚ろいし有情と無常
彷徨える浮世の悔恨
怨念 無念 怨恨
その情は絶ゆる期なし
荒神過ぎ去りしその後塵
灰燼 奉り
暗雲たちこめる
混沌乞い願う
絶望のその淵で
泥啜る 魍魎の
嘆き 絶ゆる期なし
呻き 絶ゆる期なし

引きも切らずに邪視湛え
悪鬼羅刹は乞い願う
虚空に綴るは 無残な嘆き詩

荒御霊
聞し召し給へ
燦然の世界
常世の国の
暗がりの中
嘆きの声を
聞し召し給へ

荒御霊 聞し召し給へ

双の眼に血が滲み
あな口惜しや吐き絞る
虚空に綴るは 無残な嘆き詩

荒御霊
聞し召し給へ
燦然の世界
常世の国の
暗がりの中
嘆きの声を
聞し召し給へ

.  鬼丸

鋼鉄を叩く鉄槌
豪傑の血潮 日の丸
玉鋼 受ける 金床
燃え上がる御霊 鬼丸
研ぎ澄ませ (打てよ鉄(くろがね))×3
研ぎ澄ませ 研ぎ澄ませ

煌々たるその豪炎
煮えたぎるその黒点
連綿と続く鍛錬
鬼穿つその刀身
研ぎ澄ませ (錆を落とせよ)×3
研ぎ澄ませ 研ぎ澄ませ

灼熱に焼かれしは
鬼を打つ その一振り

研ぎ澄ませ その魂を宿せ

 

灼熱に焼かれしは
鬼を打つ その一振り

打てよ 打てよ 鬼を穿てよ
打てよ 打てよ その魂ごと

 

研ぎ澄ませ (打てよ鉄(くろがね))×3
研ぎ澄ませ 研ぎ澄ませ

九.  底無シ沼

時は明仄
燃える暁
燻る太陽
心焦げ付き
底なし沼に
一歩踏み出す
堕ちし先には
暗闇ばかり
足掻きもがけど
飲まれ行くのみ
どこまでも どこまでも
終わりなく この先も
いつまでも
どこまでも どこまでも

久遠に続く悪の循環
行けど帰れど戻る道無し

永遠の輪廻に
飲まれし宿命
逃れる術も
救いの手もなく
憐れ此の世は
終わり迎えた
あの日登った
太陽はいずこ

黒き光輪
泥の中から
仰ぎ見れば
眠りたくとも
夜は遠く
息ができぬと
この苦しみは
果てず続く
底なしの
病みの衣が
絡み付いて
どこまでも どこまでも どこまでも
堕ちてゆく 堕ちてゆく 堕ちてゆく

久遠に続く悪の循環
行けど帰れど戻る道無し

永遠の輪廻に
飲まれし宿命
逃れる術も
救いの手もなく
憐れ此の世は
終わり迎えた
あの日登った
太陽はいずこ

 

十.  狂咲

グチャグチャに潰れた脳漿
降り注ぐ血液の雨
抉れ出た
いたる内臓
赤白黄色
咲き乱れ人

掻き毟る
亡骸

グチャグチャに潰れた脳漿
降り注ぐ血液の雨
抉れ出たいたる内臓
咲き乱れる人の身体に
掻き毟る命の痕跡
腐り行く白濁色に
溢れでるドクドクドロドロ
狂い咲き赤白黄色

 

十一.  五元ノ壊

空を引き裂く轟雷の光
天地揺るがす五元の壊
森羅万象焼き尽くさんとす
囚獄に残るは黒き血の色

獄炎

天地揺るがす五元の壊
天地揺るがす五元の壊
天地揺るがす五元の壊
天地揺るがす五元の壊

空を引き裂く轟雷の光
森羅万象焼きつくさんとす
仰ぎ見たれば阿鼻叫喚の図
囚獄に残るは黒き血の色

呪詛 壊現の扉 あけて開けばそこには
終わり始めた 懇情に縋れば
蜘蛛の糸切る壊神の嘲笑
まぼろし

天地揺るがす五元の壊
天地揺るがす五元の壊
天地揺るがす五元の壊
天地揺るがす五元の壊

空を引き裂く轟雷の光
森羅万象焼きつくさんとす
仰ぎ見たれば阿鼻叫喚の図
囚獄に残るは黒き血の色

獄炎

12.  息の続く限り

一人取り残されたる 陸の孤島
孤独と不安の中で募る焦燥
そして、過行く時の無情
僕の生きる意味が消えてゆく

無意識に消えてゆく 光の粒子達が
無駄な事 知りながら 止める術も知らず
ただ無為に過ぎてゆく 時計の針と針
この息が続く限り 僕は ただ生きる

狂り狂り 足早に
人は駆け回る
まるでそこに誰も居ないかの様に

無意識に消えてゆく 光の粒子達が
無駄な事 知りながら 止める術も知らず
ただ無為に過ぎてゆく 時計の針と針
この息が続く限り 僕は ただ生きる

 

十三.  春の予感

春は未だ遠く
空は白く染まる
朝の日がさせば
蜘蛛の糸が光る
北の風が
ぴゅうと吹けば
遠く涅槃からの
香り 芳しくも
時は 果てどもなく
優しく
悲しく
その日 運び来るよ

春が来るよ
春が来るよ

 

十四.  七転八起

灯火 例え燃え尽きかけていても
絶えず希望で火を燃やせ

一つ転べば
二つのたんこぶ
三つ滑れば
四つ手 地に伏し
五つ泣けども
六つの嘲笑
七つ転んで
やっと覚醒

あぁ 泥まみれの中でみたそれは
どん底から見る本物の希望

目覚めた奇跡の人が来るよ
目障りな病みの衣を払って来るよ

一つ呪わば
二つの大穴
三つ陥り
四つの悔恨
五つ叫べど
六つは帰らず
七つ転んで
やっと回生

あぁ 足掻きもがき手にしたそれは
どん底から見る本物の希望

目覚めた奇跡の人が来るよ
目障りな病みの衣を払って来るよ

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